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台風26号が去って……

 ちょうど25年前の夏の事でした。

 周知とはいえ一週間の婚前旅行となり、けじめとして結婚する旨の報告をするつもりで帰宅した日、私の親は伊豆大島に家を買うと言って不在だったのでした…。余計な物を買う事を懸念する弟が「なんとかしてくれよ」と訴えてきたのですが、親ならばこそ、それが満足いくことならばと静観しておりました。結果として我ら兄弟の貯蓄を足しになんとか購入に至る事になります。まァ、それだけ安価であった訳ですが…。(バブルでもあったし)
 当然ながら安いのですから、それはとても古い家です。本当にボロ屋です。お世辞にも別荘なんていったら詐欺です。しかし伊豆大島という場所で生活できるベースがあるという意味ではとても有意義なものであったのは事実です。


 私の父は嫁をとても可愛がってくれて、三人で伊豆大島で過ごした事は、父と接する時間が少なかった私にとても密度の濃い時間でありました。
 親として息子が生涯を共にする女性を連れてきたことが、唯一父子が本当の接点を見いだした時だったのかもしれません。正直父親と一緒にいて本当に楽しかったのはこの伊豆大島のひとときであったと、それは今でも実感しています。いや、本当に伊豆大島での父と嫁と三人で過ごしたあの時間は本当に幸せでした。
 我が家族は一人息子が生まれ幼稚園に通う頃になると休みの関係で頻繁には伊豆大島に行けなくなりますが、それでも可能な限り通い続けます。東京から至近でありながら行きにくい離島という環境が現実を忘れさせてるれる本当に素晴らしい場所であるのは確かです。



 台風26号が通り過ぎ残酷な現実を突きつけます。東京から一番至近のあの素晴らしき美しき離島の災害でした。懐かしき景色の惨劇でした。
 TVモニターには、当時何も分からなくて飛び込んで教えを乞うた釣り具屋さんや、夕方には必須のビールを買いに行った酒屋さんが流木の被害を被った姿を映し出している…。それ以上にお世話になった方々の安否が気になる。
 そして、どうやら父親が購入したその家は完全に土石流にのまれ跡形も無い状況であると認識できた…。



 伊豆大島は13年前に引き払っています。もし、そのままであれば私の母はその災害に飲込まれていた事でしょう。大島で急激に老いてしまった父を心配し離島の不便さと今後の事を話し合い、房総半島に移転してるので今回の被害には無縁であったのですが、当時伊豆大島でお世話になった方々の事を思うと胸が痛みます。父にあの家を売っていただいた方は無事なのでしょうか?その後、その家を買っていただいた方は無事なのでしょうか?
 親の付き合いであり、旅行者に過ぎない私とつながりがある訳ではありませんが、正直、当時の事を思うととても他人事ではないのです……。


 台風26号により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に対しまして心よりお見舞い申し上げます。そして一日も早い復旧復興を願っています。
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by tank2pc | 2013-10-17 01:26 | 雑記 | Comments(0)

運輸省規格型のHL車 名鉄モ3750形

 名鉄HL車「モ3750形」と言われても?がついてしまいますよね。模型制作にいいネタがないか探していたところで見つけたのがモ3750形でした。車両番号が3750番台なので車体更新HL車3700系列が最初に思い浮かびますが、モ3750形はそれ以前の車両です。正直この車両の存在は知りませんでした。

 きっかけは模型制作のネタ探しですが、気になった車両を詳しく知りたくなるのは鉄チャンの性。まして名鉄ですからなおさらです。しかし残念ながらそんな時代の資料など持ち合わせていません。検索してもWikipediaくらいしか出てきませんが、出典が鉄道ピクトリアルなので現時点ではモ3750形の貴重な資料となります。

 モ3750形は火災で焼失したモ910形914とモ3300形3301・3304の3両から主要機器を流用して昭和24年に誕生しました。車体は運輸省規格型で新製しているため3800系の車体を持ったHL車といったところです。シル有り・ガーランドベンチレーターなので外観は昭和23年製の3800系と同一と思われます。運用については元々は大ドス3300系列ですから、HL他系列と柔軟に編成を組成していたのではと勝手に想像しています。

 地味な存在ですが名鉄では重要な立場にありました。それは昭和29年にモ3751・モ3752がカルダン駆動に改造されます。翌年に5000系登場を控えた年でもあり、モ3752を方向転換してモ3751とユニットを組み、実用試験に臨んだのではないかと推測しています。そしてク2080形2081をつなげた3両編成で運用に就いたそうです。

 さて、ここからちょっと複雑になっていきます。昭和38年にモ3751は元のHL車に戻り、モ3752は電装解除されてク2751となります。当時名鉄の付番慣例から新形式誕生といってもよさそうな事例ですが、そのような事はなかったようです。
 3700系列への車体更新第2弾が始まろうとする頃でもあり、半鋼製HL車は頻繁に組成変更が行なわれていたと想像できます。車体番号からモ3751とク2751が固定編成を組んだとは言いきれないし、同一形式であるモ3753をつなげた3両で「モ3750形」編成を組んだ可能性も高かったと思われ、断定できないもどかしさがあります。

 翌39年には3730系の増備が始まり車両番号が足りなくなることからモ3750・ク2750形はモ3250・ク2250形に改称。同時期に車体の修繕も行なわれシル埋め込み・アルミサッシ化にモ3250形2両は高運化されるので、この辺りからリトルジャパン3800系キット等で模型として再現できそうです。

 モ3250・ク2250形として改番・修繕が行なわれつつも車体更新HL車3700系列増備が最終段階に入り、昭和41年に3780系に機器を供出した後、付随車サ2250形となって出場。めぐるましい変貌はここで終了します。

 車両番号の変更は以下のとおり、たかが3両ですがややこしいですね。
モ3750形3751 →       → モ3250形3251 → サ2250形2253(高運)
モ3750形3752 → ク2750形2751 → ク2250形2251 → サ2250形2251
モ3750形3753 →       → モ3250形3252 → サ2250形2252(高運)


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 模型ネタ探しがきっかけで、私鉄ガイドブック・シリーズ第3巻で永年不明だったサ2250形の出自に結果的にたどり着く事になりました。
 築港線専用車となってデキにはさまれ運用に就きましたが、あっけなく昭和44年には廃車となります。
 デキの台車を履いた3800系車体付随車のプッシュプル運転。模型的には晩年の姿がおもしろそうですね。

 写真から編成は以下のように推測できます。
←豊橋 サ2253+サ2252+サ2251 岐阜→
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by tank2pc | 2013-10-05 22:09 | 模型と実車 | Comments(0)

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